私の出張物語①

日々のあれこれ

看護師なのに出張?

 今の職場に勤め始めて12年近くなりますが看護師という職業柄、出張と言われるものに行ったことがありませんでした。多分、研究熱心な方や師長クラスの方々は行く機会も多いのかもしれませんが、まったくと言っていいほど研究意欲や出世欲のない私。出産や子育てのその時々に自分の働きやすい職場をさすらうスタンスで生きております。それが今年初めて学会とやらに参加させていただく機会があり、仕方なく腹を決め横浜へ出立したのでした。

 医療関係の方はご存じでしょうが、看護師とは意外といろいろな事をさせられるものです。通常の看護業務の他、看護研究、TQM活動その他諸々、通常業務以外の事をこなしながら、子育てと家事を死に物狂いでやっている看護師さんはとても多いと思います。若いころは同じような思いをしておりましたが幸い私は子どもも随分大きくなりましたし、主人も協力的なので今は家の事に悩まずに出かける事が出来ます。ありがたや、ありがたや。

初めての横浜

 始発の福岡→羽田行きの飛行機に乗り、9時30分頃には横浜の会場に到着しました。

 まあ何年ぶりの飛行機でしょうか、スマホのQRコードから搭乗手続きをするだけでも高鳴る鼓動。もう少しゆったりと余裕が持てる52歳でありたいとつくづく思うのでした。

発表って

今回の学会で私が発表させて頂いた内容は、透析時運動療法における看護スタッフの業務改善というもの。忙しい業務の中に新たな取り組みを始めるとなると、まあ敬遠されるもの。しかし医者の意向、上司の命令とあっては実行あるのみ。なんとか軌道に乗せるため試行錯誤し行ったものでした。看護師の負担が増えるのは当然、みんな…すまん!と思う反面やはり患者さんの反応の良さ、体調が良いという意見もみられ継続の必要性を感じているのでした。

緊張の時間

 いよいよ来ました発表の時、ポスター発表ではその演題に興味のある方が発表時間になるとその周辺に集まり発表後、質疑応答、終了というものです。ポスターを貼付するブースが感染対策とか運動療法、事例研究などに分かれています。運動療法ブース、2例目に発表を控える私。1例目の方の発表をみて。『えっ、マイクなし。全然聞こえない。』と考えているうちにあっという間に終了。とうとう私の番に。『ええいっ!なるようになるさ!』と精一杯の声を張り上げたのでした。もともと声の通らない、存在感のない声量ですので、やっと皆さんの耳に届いたのでは(笑)。多少嚙みましたがご愛敬、無事質疑応答も済ませ。私の学会発表は終わりました。

発表が終わると

 自分の発表までは緊張で人の発表も頭に残らず、フワフワとしていましたが、終わってしまえばこっちのもの。その後、同日に発表を予定していた臨床工学技士の同僚の顔が緊張でどんどん白くなっていくのがちょっと怖かった(笑)。

 同僚の発表(こちらはoral発表。とても良い出来で驚いた)も無事に終わり。やっとあたりを見回せると思った頃には終了時間。終わってみればもっといろいろ見ておけば良かった。全国からあんなにたくさんの病院の課題が発表されていたのにと、安堵と後悔と。こんな感じの私の学会発表でした。

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